子どもの年齢別保育のポイント

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乳児前期(6ヶ月未満)の保育のポイント

発達の特徴

生まれてから180日にも満たない大変に脆弱な時期ですが、環境への適応や感覚の発達がめざましい時期でもあります。睡眠と覚醒の健康的なリズムが大切なので、1日の中でぐっすりと眠れる環境づくりと、起きている時間のリズムに十分配慮します。

 

あそびの特徴

物や人などを見ることが主なあそびになります。身近な人の声かけや玩具等によって音への関心を持つようになり、近くの物をつかもうとするようになります。抱いたりしてスキンシップをはかることも乳児にとってのあそびになります。

 

発達を促すあそびの例

  • 音を楽しむ→紙を破る音や楽器の音などを聞かせる。
  • 体を動かす→いろいろな音楽に合わせて、保育者が乳児の目をみながら、体を左右にゆらしてあげる。
  • 指あそび→軽快でリズミカルな曲に合わせて、保育者が乳児にしてみせる。
  • 赤ちゃん体操→わらべうたや身近な曲に合わせて、保育者が乳児の手足を動かしたりなでたりする。

乳児後期(6ヶ月以上1歳3ヶ月未満)の保育のポイント

発達の特徴

自分を取り巻く身近な人との触れ合いが多くなり、手指を使って触れてみたいという、好奇心を持つようになります。「喃語→単語を話す」、「手を使う」、「ハイハイ→つかまり立ち→歩き始め」というように、月齢に伴って運動機能がめざましく発達します。なかには人見知りする乳児もみかけるようになります。

 

あそびの特徴

ハイハイや寝返り、おすわりなど体が移動できるようになるこの時期は、何にでも物に触れてみたいという欲求が顕著になります。特に手指が著しく発達し、積み木で遊んだり、ボールを持って転がしたり、投げてまた拾う行為を繰り返します。

 

発達を促すあそびの例

  • 体を動かす→保育者がリズミカルな音楽に合わせて指あそびをしたり、踊ってみせる。
  • 手指を動かす→ガラガラやおしゃぶり等を握ったり眺めたり、振って音や色を楽しむ。
  • 絵本→すわって絵本の絵を楽しむ。
  • 立つ・歩く→1歳前後には、手押し車を押したり、お気に入りのぬいぐるみを持って歩く。

1歳3ヶ月以上2歳未満児の保育のポイント

発達の特徴

前日までできなかったことができるようになる等、めざましい変化の時期です。つかまらずに歩けるようになり、活動範囲が広がりあそびもどんどん増えてきます。大人のかける言葉の多くが理解でき、自分からも片言で話すようになります。表情や動作も多様化します。

 

あそびの特徴

見るもの触れるものすべてが新たな発見となり、特に歩くこと、手指を使うことから今までにない体験が増える時期です。保育者のまねをして話したり、一緒に同じ動作をすることを楽しみます。

 

発達を促すあそびの例

  • 音楽を楽しむ→保育者と一緒に歌ったり、歌に合わせて体を動かしたり、手・指あそびを楽しむ。
  • 手指を使う→ひも通し、ぼたんかけ、ボール転がし。小さなブロックなどをつかんでかごに入れる。
  • 屋外に出る→砂・土・草・芝生等の上を歩いて感触を楽しむ。また、カップ、小さなバケツ、シャベル、ジョウロなどを使って遊ぶ。
  • みたてあそび→積み木やブロックを乗り物にみたてて、保育室の壁や床の上を走らせる。

 

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2歳児の保育のポイント

発達の特徴

走ったり、跳んだりなど、体を自分の思い通りに動かせるようになります。自我が芽生え、何でも自分でやろうとしたがり、保育者に認めてもらうと自信につながります。また、第一反抗期といわれる時期でもあり、自分の考え通り
にならないとかんしゃくを起こすなど、感情の起伏が現れてきます。

 

あそびの特徴

あそびを通して品物や言葉のやりとりを楽しみます。一人あそびを十分にさせて、大人が一緒に遊んであげるとよいでしょう。1歳児のときの「みたて」あそびが、「ごっこ」あそびへと移行します。

 

発達を促すあそびの例

  • ごっこあそび→くまのぬいぐるみを寝かせ「クマさんお熱があるの・・・」などと遊ぶ。
  • 自然に親しむ→松ぼっくり、どんぐり、葉っぱなど、色や形、大きさの異なるものに触れる。散歩で植物に触れる。生き物に親しむ。
  • 遊具で遊ぶ→滑り台、ブランコ、三輪車等の遊具を使い、体を動かすことを楽しむ。
  • 言葉を豊かにする→絵本、紙芝居、映像等を楽しむ。
  • 指先の動きを助ける→クレヨン、色鉛筆、サインペン等で絵を描く。紙をちぎったり、貼ったり、丸めるなどして楽しむ。ブロックや積み木で遊ぶ。

3歳児の保育のポイント

発達の特徴

自主性や自我が芽生える時期で、他人とは違う自分を主張する行動が多くなります。また物の名前や機能を知りたがり、「どうして?」という問いかけが多くなります。個人差が強く出る時期でもあり、自発性を尊重することが大切です。

 

あそびの特徴

保育者との関わりよりも、友だちとの触れ合いの中で「きまり」や「マナー」を学ぶようになります。ごっこあそびが盛んになり、あそびの時間が長く持続し、友だちと協力して仲良く遊べるようになっていきます。

 

発達を促すあそびの例

  • ごっこあそび→お店屋さんごっこ、電車ごっこ、幼稚園・保育園ごっこ等、役割のあるあそび。
  • 音楽を楽しむ→楽器あそび、リズムあそび等
  • 外あそび→ジャングルジム、鉄棒、補助つき自転車等の遊具であそぶ。
  • ルールのあるあそび→椅子取りゲーム、鬼ごっこなどであそぶ。
  • 身近な素材に親しむ→新聞紙、折り紙、空き箱、粘土等の身近な物をはさみで切ったり、のりで貼ったり、色を塗るなどする。

4歳児の保育のポイント

発達の特徴

生活の流れが理解でき、保育者に言われなくても自分の力でいろいろなことができるようになります。自意識が芽生え、自分の思ったようにならないのではないかという不安を感じるようになります。反面、我慢しようとする自制心が育ち、気持ちをコントロールできるようになります。友だちと一緒に遊びますが、けんかや競争が起こりやすくなる時期でもあります。保育者が励ましたり、きちんと方向性を示してあげることが重要です。

 

あそびの特徴

人だけでなく、他の生き物や事象など、関心を抱く視野が広がる時期です。観察力が鋭くなり、周囲の人や物への関わり方を、自分なりに探してあそびにつなげていきます。友だちのあそびや物の作り方をまねながら、自分なりに学習したやり方をみつけたりします。

 

発達を促すあそびの例

  • みたてあそび→砂場を海にみたてるなど、創造力を使ったあそびを楽しむ。
  • 集団あそび→鬼ごっこ、わらべうたあそび等。
  • リズムあそび→友だちと一緒に歌ったり踊ったりする。
  • さまざまな素材であそぶ→紙粘土の工作、壁面制作など。
  • 文字や言葉への関心→絵本、紙芝居、カルタ、しりとりなどを楽しむ。
  • 数、量、形への関心→おはじき、パズルなど。
  • 動植物に親しむ→動植物の世話をすることを楽しむ。
  • 異年齢児とのあそび→年上・年下の子どもとあそぶ。

5歳児の保育のポイント

発達の特徴

自立が進み、グループ内で問題が起きたり、誰かが責められても、解決案を出したりフォローする子どもが出てくるなど、けんかやぶつかり合いはほとんどなくなってきます。運動機能がすます発達するのに伴って、サッカーなど、あそびがより活動的になってきます。

 

あそびの特徴

人との関わりが上手になり、友だちと一緒に遊ぶことを喜びます。言語と運動機能の発達で、仲間同士みんなが楽しめる遊び方を考えるようになります。

 

発達を促すあそびの例

  • 音楽を楽しむ→さまざまなテンポの曲に合わせ、友だちと一緒に踊ったり、歌ったり、楽器を鳴らす。
  • ごっこあそび→役割を分担して、その役になりきってあそぶ。
  • 自然に親しむ→身近な自然の素材を使ってあそぶ(押し花、木の葉の船など)。
  • ルールのあるあそび→サッカー、かくれんぼ等。
  • 異年齢児とのあそび→年下の子どもとあそぶ。絵本を読んであげる。

6歳児の保育のポイント

発達の特徴

何かをしたいという欲求がふくらむ時期で、さまざまなあそびを通じて友だちとの関係を深め、社会的な人間としての土台ができています。言葉による自己表現もできるようになります。手指の機能も発達して、全身運動もスムーズにできます。

 

あそびの特徴

仲間同士の中でリーダー格の子どもを中心として、ルールのある集団あそびを楽しむようになります。充実感や達成感を伴った遊び方を展開するようになります。

 

発達を促すあそびの例

  • 文字あそび→平仮名で文字を書く、カルタあそび。
  • 身近な素材で遊具作り→空き箱、空き缶、トイレットペーパーやラップフィルムの芯、牛乳パックなどを使って工作を楽しむ。
  • 友だちとの室内あそび→すごろく、人形などを使ったり、各種ごっこあそび、ルールのあるゲームなど。
  • 集団での屋外あそび→サッカー、ドッジボール、鬼ごっこ等のルールのある集団での運動あそび。